From 前田佳奈
もしもあなたが、
- 募集チラシを作ってみたけど、全く反応がないのはなぜ?
- やっぱりデザインがダサいから?
- やっぱり手作りじゃダメ?
そう悩んでいるとしても、高いコストをかけてチラシを作るのは、ちょっと待ってください!
今からお話しする「中学生が作ったチラシ」と自分の作ったチラシを見比べて、ぜひヒントを得てほしいと思います。
先日、ある中学校に行った時のことです。掲示板には、各部活動の「部員募集チラシ」が貼られていました。
野球部、バスケ部、バドミントン部、バレーボール部、吹奏楽部・・・
かわいいイラストやおしゃれな字体で書かれたチラシ。カラフルなチラシ。逆に超シンプルなチラシ。
その中に、私が思わず二度見したチラシがありました!
それはなぜかというと、人が集まるためのポイントをおさえた、とてもgoodなチラシだったからです!!
ポイント① 誰が見るのか?
あなたのチラシの一番に目につく場所には、どんなコピーを書いていますか?
(ヘッドラインやキャッチコピーと呼ばれます。)
ほとんどの場合は、
- ◯◯バレーボールクラブ!
- 部員募集中!
- みんなでバレーしよう!
などと書かれていると思います。
私が見た部員募集チラシも、
「野球部にあつまれ!」「女子バレー部!」「サッカー部に入ろう!」
などと書かれていました。
しかし、陸上部だけは違いました。
ヘッドラインに書かれていたのは、
「どこの部活に入ろうか悩んでいる人へ!」
わかりますか??
誰に見てほしいのか、誰に伝えたいのか、ターゲットが明確ですよね!
チラシというのは、ヘッドラインで読み手の興味を惹くことができなければ、そのさきの内容は読んでもらえません。だから、問い合わせや申込みが来ないのです。
ちょっと想像してみてほしいのですが、部活動紹介の掲示板の前に立って、チラシを見ている子は、どんな子だと思いますか?
- たまたま掲示板の前を通った子
- イラストを描くのが好きな子
- どこの部活に入ろうか悩んでいる子
このような子ではないでしょうか?
そもそも、すでに入る部活を決めている子の目には、あまり入らないでしょうし、目にとまったとしても、自然と自分の入りたい部のチラシを見てしまうと思います。
だから、陸上部のチラシは、まだ部活を決めかねている人にはちゃんと見てもらえます!
ポイント② リスクを減らす
とはいえ、陸上部って、ちょっとハードルが高い気がしませんか?(私だけ?)
小学生の時から陸上教室に通っていたり、足が速い子が入るイメージ。
でも、チラシにはこうも書かれていました。
「走るのが苦手な人も大丈夫!」
え?本当?何が大丈夫なの?
普通はここまでしか書かれていませんが、ちゃんと根拠もありました。
運動が苦手な人も才能を発揮できます!
なぜなら、6種目あるから!
- 短距離
- 長距離
- ハードル
- 走り高跳び
- 走り幅跳び
- 砲丸投げ
あ、そっか!陸上部だからって、ひたすら走らなくてもいいのか!
確かに、走るのが苦手でも大丈夫そうだなー!
このように、読み手の悩みに対して、リスクを減らしてあげる(不安をとりのぞいてあげる)ことはとても大切なポイントです。
バレーボールクラブのチラシを見ていると、「初心者でも大丈夫!」と書いているクラブが多いですが、読み手が思う『何が大丈夫なの?』にちゃんと答えているクラブはほとんどありません。
入会を後押しするサポートとして、例えば「入会後◯ヶ月間の返金保証」などがあれば、
- 「ウチの子に合うクラブかな?」
- 「入会後に、やっぱり行きたくないって言いだしたらどうしよう」
というお母さんの不安をとりのぞくことができますね。
ポイント③ 入部したら、将来どんなイイコトが待っている?
陸上部のチラシにはさらに、
「歴代先輩が語る陸上部のいいところ!」という見出しが書かれていました。
※こうした「お客様の声」的な部分は、やっぱり見てしまいますね!
歴代先輩が語る陸上部のいいところ!
- 仲が良い!(ここには自信があります!)
- ふくらはぎの筋肉がキレイになる!(足がキレイに見える!)
- 運動が苦手な人も、才能を発揮できる!
たしかに!!
バレー部の私にとって、陸上部の子って、ホント足がキレイで羨ましかった!アキレス腱がキュッとしてて。
それに、中学生にとって、仲の良さって重要ですよね。
そしてここにも、「運動が苦手な人も才能を発揮できる」という言葉が…
・・・これは「ベネフィット」ですね。
ベネフィット(benefit)とは、直訳すると「利益・為になること」といった意味があるのですが、マーケティング用語では、お客様が商品やサービスから得られる「理想の未来像」のことを意味します。
陸上部に入ることで得られる、理想の未来。これをちゃんと伝えています。
人はベネフィットが欲しくて、商品やサービスを買うのです。
ポイント④ Call To Action
Call To Action(コール・トゥ・アクション)とは、「行動喚起」のこと。
チラシを最後まで読んだら、どう行動してほしいのか?を促すためのものです。
陸上部の場合は、
放課後、グラウンドへGo!
と書かれていました。
バレーボールクラブでいうと、「申し込み先」や「お問い合せ」などが当てはまります。
電話なのか、メールなのか、Webページから申し込むのか。そうした行動をしっかりと明記することで、申込数は増えます。
たまに見かけることがあるのですが、無料体験チラシに「対象」「場所」「時間」などは書かれているのに、肝心の「申込み先」が書かれていないことがあります。
担当者:前田(TEL 090-0000-0000)
これだけでは分かりづらいですし、知らない人に電話をかけるのが、すごく負担に感じる人もいます。
今かけたら迷惑かな?と思って躊躇する人もいるでしょうね。
チラシには必ず、申し込み先(申し込み方法)と、「今すぐお申し込みください!」の一言は必ず記載しておきましょう!
あなたのチラシはどうですか?
さて、ここまで読んでいただいて、改善できそうなポイントはありましたか?
もしもあれば、高いコストをかけてチラシ製作を依頼する前に、修正してみてください!
ほんの少し変えるだけで、お問合せが来るかもしれません!
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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