From 前田佳奈
私がスポーツ起業をした最初の一年は、
- とにかくがむしゃらに(当てずっぽうに)思いついた事をやってみる
- ポスターを作って貼る
- 知り合いに声をかける
といった集客方法でした。
地元には小中学生が通えるバレーボールスクールが少なかったからか、新しいもの好きの県民性からか、
口コミ等で「LEAD」を知った人が体験に来てくれて、3ヶ月ほどで40人くらいの会員がいました。
それでも私は不安でした。
入会してもすぐに辞めてしまう生徒がいたり、口コミに頼るしかない状態で、
そして何より売上がとても少なかったのです。(月13万程度)
「このままで本当に大丈夫だろうか?」
メンタルコーチとしての仕事も始めたばかりだったので、収入もほぼない状態。
このままで、本当に地域ナンバー1のバレーボールクラブに成長させることができるのだろうか?
せっかく入会してくれた会員さんに満足いくサービスを提供できるのだろうか?
でも、どうしたら・・・?
ちょうどその時、日本スポーツコンサルタント協会の代表でもある宮城哲郎さんが主宰する「スポビジ大学」のメルマガに出会いました。
その後まもなくして、私は宮城さんのコンサルティングを受けることを決意しました。
「あなたは何を売っていますか?」
コンサルティングを受ける中で宮城さんから聞かれて驚いたのは、
「前田さんはLEADを通して何を売っているんですか?」
という質問です。
なぜ驚いたのかというと、「えっ、バレーボール指導に決まってるじゃん!」と思ったからです。
なんでこんな“当たり前”の質問をするんだろう?と。
すると宮城さんはこう続けました。
「僕が経営するサンビスカス沖縄ではサッカースクールを運営していますが、サッカーは売ってはいません。」
???
じゃぁ、何を売っているの?
それから私は、
自分はLEADを通して何を売っているんだろう?
と真剣に考えることになりました。。。
「ベネフィット」を売る
マーケティングを勉強している人にとっては“当たり前”のことだと思われるでしょうが、
知らない人や成果が出ていない人は、
「バレーボールを売ろうとしている」ために、お客様に響いていない可能性があります。
- 「バレーボールしませんか?」
- 「生徒募集中です!」
- 「経験豊富なコーチが、基礎から丁寧に教えます!」
- 「全国大会目指して頑張ってます!」
- 「バレーが上手になりたい人が集まってます!」
- 「部活との掛け持ちもOK」などなど
これらは全て、バレーボールを売っている状態で、
バレーを売りたいがために、クラブの特徴ばかりアピールしています。
これでは、集客に成功するのは難しいでしょう。
なぜなら、お客さんにとってのベネフィット(手に入れたい幸せな未来)がわからないからです。
人は、ベネフィットが欲しくて、商品やサービスを買います。
手にとれる商品なら、買った瞬間から物(商品)が手に入るので、お客さんにとっては購入しやすいですが、
私たちのような形の無いスポーツサービスを売っている場合、実際に何度か試してもらわないと、その効果はわかりません。
だから私たちは、バレーボールをそのまま売るのではなく、
バレーボールという手段によって
「お客さんにどのような幸せが待っているのか?」
というベネフィットを売る必要があります。
私自身、会員さんとの会話もそうですし、ブログやチラシなどの広告物でも、
「バレーボールを通して得られるベネフィットを伝える」
これをとにかく意識しています。
そうしていくうちに、集客力がアップしました。
『あなたは、バレーボールを通して何を売っているのか?』
ぜひ、この機会に考えてみてくださいね!