From 前田佳奈
あなたは“コンサルタント”と聞くと、どんなイメージがありますか?
私は最初、経営コンサルタントのようなちょっと難しいイメージが強く、
一流大学出身で知的で高収入。
大手企業のプロジェクトを手がけていて、すごい経歴や実績の持ち主。
と思っていました。
また最近では「恋愛コンサルタント」や「●●系コンサルタント」というフレーズを聞くと
ちょっと怪しそうだな…
とも思っていました(笑)
でも実際にコンサルタントとは、
「自分の持つスキル・知識・リソースで、クライアントの悩みや問題を解決するためのアドバイスをする人」
のことを言います。
実はあなたもコンサルタント!?
コンサルタントの定義を聞いたときに、私は思ったことがありました。
「私たちバレーボールコーチも、コンサルタントだ!」と。
だって、そうだと思いませんか?
自分の持つスキルや知識・ノウハウ・リソースを活用して、
クライアント(選手や保護者)の持つ悩みや問題を解決するためのアドバイス
をしていますよね!
ですが、ここで大切なことがあります。それは・・・
自分のエゴ、自分がやりたいから、といった理由でクラブを運営していてもうまくいかない。
ということです。
これはメンタルコーチをしていてもよく見かけた光景でしたが、
・チームの監督だけが勝ちにこだわり過ぎている。
・せっかく熱心に指導している監督に対して、生徒や保護者からの不満や愚痴が絶えない。
・人がすぐ辞める→「最近の子はメンタルが弱い」という思い込みがある。
こういうことって、よくあるんですよね。
ですから私たちバレーボールコーチは、
「生徒や保護者の持つ悩みや問題を解決する」ことにフォーカスする必要があります!
私が大切にしていること
私がクライアント(お客様)とお付き合いをする上で、大切にしていることがあります。
これはスポーツコンサルタントとしてもそうですし、メンタルコーチ、バレーボールコーチとしても同じです。
それは、自律に導くことです。
クライアントの中には「ずっと近くにいてアドバイスしてくれたらいいな」と思う人がいます。
しかしそれは、自分の問題を自分で解決しようとしないで、
「この人と一緒にいれば、私は上手くいくかもしれない」と依存している状態に過ぎません。
あなたは「自立」と「自律」の違いをご存知でしょうか?
辞書にはこう書かれています。
自立とは、他への従属から離れて独り立ちすること。
(大辞泉より)
つまり、親元を離れて自分でアパートを契約して一人暮らしを始めることだったり、
就職して自分で収入を得て生活することような、社会的な自立のことですね。
では、「自律」はどうでしょう?
自律とは、他からの支配・制約などを受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動すること。
(大辞泉より)
つまり、自分で考え、自分で決定し、自分で行動することです!
ということは、
自律とは、自分の人生を自分でコントロールできている状態のこと
だと私は思うのです。
苦しい中から這い上がるのは、あくまでもクライアント自身。
私たちコンサルタントは、問題解決の支援をするという役割をもつに過ぎません。
クライアントが主体となって、自分で考えて・自分で決定して・自分で行動するために、
一緒に考え、支えるのが私の役目だと思っています。